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操作研修の講師から利活用の講師へ

市販のテキストを使い、ページをめくりながら授業を進め、最終ページに到達したところで研修のゴールと思っているIT講師が意外と多いものです。
明快な解説、フレンドリーな接し方、終了時間にピタリと終わる時間管理などをもってして優秀な講師と思っている人も少なくないと思います。
このように書くと、それの何が悪いと本気で怒り出す人がいるかもしれません。
それくらい操作研修(操作を教える研修)が多いということであり、それ以外のスタイルが市場で選択可能性として少ないのだろうと思われます。
研修本来のあり方は「テキストが終了したら目標達成」というようなことではなく、「研修ごとに設定した目標に向かって授業を進め、終了時刻までに全員が到達する」というものです。
つまり設定する目標がとても大事だということになります。

インストラクショナルデザインとは

研修カリキュラムの開発手法は、ここ数年で大きな変化をとげています。インストラクターが自分の知識・スキル・経験に基づいて教材を開発し、講義を実施するというスタイルは、教授法では「一方向プレゼンテーション」と呼ばれていますが、これは工業化社会の学校教育を支えてきた教育のスタイルでした。しかし、情報技術の進化が激しいIT時代において、職業をもつ成人を対象にした研修カリキュラムでは、そのスタイルが変わってきています。たとえば「一方向プレゼンテーション」だけではなく、さまざまな教授法を組み合わせて、最適なスタイルを使った「インタラクティブな学習」が主流になってきています。これは職場での学習の成果が、研修教材の内容そのものではなく、研修後の実績の変化で測られるようになったことが大きな理由です。
これからの研修カリキュラムでは、インストラクターが「教えたい」と思っていることではなく、受講者一人一人が「学びたい」と考えていることを目標として設定するべきです。
インストラクターはその目標に向かってもっとも効率よく、またもっとも効果的に教えるアイデアとスキルが求められているのです。

優れたインストラクターとは

月並みなインストラクターはひたすら話す
良いインストラクターとは解説する
上手なインストラクターはやってみせる
優れたインストラクターはやる気にさせる

カークパトリック(kirkpatrick)の4段階評価

1.Reaction(反応)・・・満足度
2.Learning(学習)・・・理解度
3.Brhavior(行動)・・・実務での活用度
4.Results(結果)・・・業績への貢献度

IDプロセスモデル

Analysis(分析)
対象とする受講者を定義し、期待される研修の成果は何か明確にする
Design(設計)
対象ゴールを定義する
Development(開発)
最適の教授法を決定し研修教材を制作する
Implementation(実施)
論理的に研修をアレンジ、教授スキルを駆使してプレゼンテーションをし、教材を提供する
Evaluation(評価)
研修が効果的だったかどうかを判断する指標となるツールを提供する

メーガーの3つの質問

Where am I going?
(どこへ行くのか?) 目標
How do I get there?
(どうやってそこへ行くのか?)方法
How do I know when I get there?
(たどりついたかどうかをどうやって知るのか?) 評価
米国の教育工学研究者ロバート・ メーガー(Robert F. Mager)が、以下の3つの質問の大切さを唱えています。

目標の記述

目標を目に見えるものにする3つのポイント
1.行動動詞を使って記述する
「分かる」や「理解する」ような受講生の主観に依存するようなことではなく、「できる」などの行動動詞を使って定義すると、評価段階で客観的に確認することができます。
2.目標達成の条件を記述する
期間や環境、使用する機能などを記述します。
3.合格基準を記述する
合格の品質などの基準をあらかじめ決めておき、授業段階で受講生に明示しておきます。

授業実施

授業実施段階ではARCSモデルが役に立ちます。
研修の全体設計でも、最小単位のレッスン設計でも、この4つのステップを意識して組み立てると受講生のモチベーションを維持、継続することができます。
ARCSモデル
1.Attention(注意喚起)
受講者の関心をひく、好奇心を刺激する
2.Relevance(関連性)
学習内容と実務との関連性、習得した時のメリット
3.Confidence(自信)
スモールステップで達成させる
4.Satisfaction(満足感)
達成すれば満足感に結びつく

テキスト開発

ラピッドシステム

タイムマネジメント(時間管理)

たとえば「終了予定時刻の17時に研修を終わる」とか、そういうことではない。
できる人もそうでない人も、自分が立てた目標の成果物を作成し終わるように仕向けるということ。